今回の記事は、コミュ力低めだった看護学生時代の私が、看護科を構成する五つの要素「座学」「演習」「実習」「グループワーク」「国家試験」に参加するとどうなったかを語る内容となる。
「私もコミュ力低いけど、看護科に行こうと思ってる」という方はぜひ参考にしてもらいたい。
ちなみに、私は兵庫県にある大学の看護学科に通った者であり、第107回看護師国家試験の受験者&合格者である。よろしくお願いします。
座学
イケる。
なにせ必要なのは暗記だけ。
コミュニケーション能力が必要ないという、あまりにも恵まれたジャンル。もう全部座学でいい。
テストも「難しすぎる!」ことは無い。
もし貴方が「コミュ力はあるけど、勉強が…」というタイプなら諦める必要は全く無い。がんばれ。
グループワーク
アカン。
誰なんだグループワークなんてものを考えたのは。
コミュ障をやりにきているとしか思えない。
グループワークとはつまり、それぞれのグループで課題をこなしていく、ということなのだが、
4年間通ったが、私がまともに機能したグループワークは0回だ。
全く喋れない。
そして一度「喋れない」というキャラ付けになると、ますます喋れなくなる。
だってもう人間関係は出来上がっているわけだから。○年間ずっと同じ環境なので。
「看護師を目指しているけど、コミュ力が低い」という方は覚悟した方がいい。
看護科では「人と喋る」のは必須科目だ。
ずっっっっと付き纏う。
演習
アカン。
まず、基本的に演習はグループで行う。
つまり、グループワーク適性が無い人間はここでもキツい思いをしかねない。
また、演習は「実技」の力を問われる。
先生が行うシミュレーションや準備物品をしっかりと見て、それらの手順をきっちり再現できないといけない。
ぼんやりしていると全く技術は身につかない。
気づけば自分だけアタフタする羽目になる。
「どうすればいいんだっけ?」「あれ?あれ?」
こうなって終わる。
「その場を乗り切る」事を目的にするのは今すぐやめてほしい。
「技術をきちんと体得する」ことをしっかり意識すべきだ。
実習
アカンアカンアカン。
マジであかん。
これはコミュ力や学力が高い人ですらアカンやつ。
実習とは、グループに分かれて、学校を離れて色々な病院で看護業務を行う、というもの。
とにかくストレスがたまる。疲れが溜まる。
記録も多い。指導者やグループのメンバーとのコミュニケーションも不可欠。
看護師に関わる全てが問われる。
大体みんなここで病む。やめる人もいる。
実習を乗り切るコツは以下の通り。
①コミュニケーションを意識する
②記録は真似する
③イメトレをする
詳細は他の記事で書いてあるが、実習を乗り切るためには「今まで通り」ではだめだ。
特にコミュニケーション能力が低い人は「ほぼ確」で地獄を見ることになる。
そして、実習で経験した事がそのまま看護師の仕事に通ずる。
「看護科を受験したいけど、実習は無理!」という人は、今からでも遅くは無い。道を変えるのもアリだ。
国家試験
マジで天国。
なにせやってることは座学の延長。
コミュ力は要らない。
勉強が苦手でも、勉強した分だけ点は伸びる。
合格率は90%前後。
「勉強が致命的に苦手」という人以外は、勉強面はそこまで不安に覚えなくていい。
まとめ
とにかくコミュ力
「看護科行けばなんとかなるやろ」は改めた方がいい。
「今」改善できる人間じゃないと時間をドブに捨てる。
看護師を本気で志すなら、「今」直す。
人見知りでも、コミュ力が低くても、リアクションを取るくらいなら出来るはずだ。
決してお喋りになる必要はない。笑いながら頷くだけでも、それはコミュニケーションと言えるだろう。
一番良くないのは、「どうせそんな事をしても意味ない」と諦める事。
諦めは何にもつながらない。ぜひ立ち向かっていってもらいたい。
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